Title: 12月の扇風機
清沢満之は35歳で「臘扇記」を書き終えた。
自分はあと4年と3か月くらいでその年になる。
それまでの時間をどうやって生きていたらこれだけの洞察をもって生きることができるのだろうかとか思ったけど、でもそれを思うことが間違っていたのだと思い直す。
追いつけるはずもないし、同じ場所には自分の探す答えもない。
出会いも答えも一期一会。
誰かを追いかけようとするのはいいことだと思う。
でも同じ道を歩もうと思っている限り、同じ視点には到達することはできないんだろうと思う。その人がその環境、その状況において得たものを、自分が再現するなんてことは不可能で、自分は自分の周りにある要因よってしか前には進めないから、誰かから学ぶべきことは、答えでもプロセスでもなく、その人の言葉の視点であり感性であり、にじみ出る感覚なんだろうと思う。
文字や言葉を追いかけるのではなく感覚を追いかけていけば、結果としてその背中に少しは近づくのかもしれないと思う。
POSTED @ 2010.09.28 |
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