Title: 裁判員制度
裁判員制度が始まる。自分の身の回りにも何人か裁判員の通知書が届いた。
法治国家ですから人が人を裁くことにいまさら反対してもどうにもならないけど、その小さな苦しみの火種みたいなものを国民中にばらまかなくてもいいのに。人が人を裁くということが人間の心や価値観にどんな影響を与えるかということにもっと深く疑問を持たなくていいんだろうか。
さも自分は正しい人間であるかのように人を裁くこと。そして人を裁いたことに対してあれはあれでよかった。しょうがないよあの人は裁かれて当然となんの疑問を持たなくなることの恐ろしさ。
あの人は死刑になってしょうがない。自分は正しい。自分の価値観は正しい。あいつは悪者。
そんな考え方や価値観が蔓延していくのがものすごく怖い。
この制度が始まってしまった以上は裁くということだけが価値観やなにかの基準に照らし合わせられて淡々と作業的に進められるのではなく、せめてそこに携わった時に、裁く側と裁かれる側を隔てるものがなんであるのかということにもしっかりと目を向けられるような制度になってほしいと思う。
POSTED @ 2008.12.07 |
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