Title: たまには幼稚園の話
寒い寒い。でも冬の朝の空気はきらいじゃない。ゲレンデのにおいがする。さすがにそろそろ山にいかないと。
さてたまには幼稚園の話、今年は新年から幼稚園の義務教育化の記事が新聞に載っていたし幼保一元化の問題も少しづつではありますが進んでいるみたいだ。
ここ2,3年幼稚園を取り巻く環境は著しく変わった。共働きの家庭が増えたことや少子化で子どもの数が減っていること、または子どもを取り巻く社会的背景も大きく変わった。
そんな様々な面からみても幼稚園に求められていることが大きく変わりつつある。
うちの幼稚園でも例外ではなく、ここ2,3年で幼稚園の体制も大きく変えてきた。延長保育や幼児教室、給食の選択制などできるだけ社会的なニーズに応えるように対応をしてきてた。急激な変化に職員のなかからも賛否両論あったけどたくさんの話し合いをもち幼稚園のあるべき姿、また今求められているものを考え、そしていまの体制をつくりあげた。
自分自身も最近はこれからの幼稚園はどうあるべきか、どこまでのニーズに対応していかなければならないのか、少子化の中で世の中に求められる幼稚園はどんなものだろう。そのようなことばかりを考えていた。
そして気づいたら外で子どもたちと遊ぶ機会も減り、事務的な仕事や幼稚園という外枠をつくることにばかりに没頭するようになっていた。
そしてつい先日いろいろと考え煮詰まっているときにふと園庭にでてみると、子どもたちが声をかけてきてくれた。
「先生どうしたの?」
「さっかーしよう!」
「昨日おうちでね・・」
ふと周りをみたら子どもたちは寒い中鼻水たらしながらみんなとても楽しそうに遊んでた。そんな子どもたちの顔は自分が呑んでるときよりも、麻雀してるときよりも、ダーツしてるときよりも、なにをして遊んでいるときよりも楽しそうでなんにもないただ走り回ってるだけなのになんであんなに楽しそうな顔ができるんだろうって思った。
そんな姿を見ていたら自分がいろいろ難しいことを考えて煮詰まっていたこころがふと軽くなり、はっと我に返ったような気がした。
掛け値なしに会話ができる心、おもいっきり今を楽しめる心、そんなまっすぐな子どもたちの心に囲まれいてたら、自分がこれから幼稚園でやるべきことがみえてきたようなきがした。やっぱり原点はここだなと、外にばかり目が向いていて大切な内側がみえてなかったなと反省。
幼稚園は子どもたちのためにある。当たり前のようだけど大切な原点だと再認識した。当たり前のことこそ一番忘れやすい大切なこと。こんなときだからこそもう一度自分の周りにあるあたりまえのことを確認してみようと思った。
職員室の中で机をまえに頭をかかえててもわからなかった答えを子どもたちに教えられたような気がした。
POSTED @ 2006.01.17 |
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