Title: 末法
だまっておけばいいものの。だまっていようと思っているのに・・・最後に我慢できなくなってついつい口を出してしまうのはほんと自分の悪い癖だ。でももうなおそうとは思わないけどね。まだ自分はあそこで黙っていられるほど大人じゃない。
脳死の問題がいまあっちこっちで議論されているけど、お坊さんとしてどうおもうとかいわれても、正直それは管轄外だ。そういうのは法律家や政治家や知識人の人たちでやればいい。むしろそういう議論にあえて加わらないのが仏教に関わる人間の立ち位置じゃないかと思う。脳死は人の死ですか死ではないですか。これに即答でわからないといえる坊さんがどうしてこんなにも少ないんだろう。もっともらしいことばっかりならべたてて。もっともらしくそれは宗教者の管轄だみたいな顔してるけど、人の死が自分の理解や判別の中で白黒つけられると思っていること自体が人の抱える根本的な苦悩の種で、凡夫たるゆえんだろう。坊さんはそんなにえらいのか。そういう坊さんがたくさんいるから駄目なんだ。肩書もらえば仏教者かといえばそうじゃない。
それぞれの立ち位置や見る場所がかわれば、答えやとらえ方がたくさんあるような問題に正解なんてものはない。世間の物差しは時代や背景や立ち位置でころころかわるけど、仏教の物差しはころころかわっちゃだめでしょう。
宗教ははだれのためにあるんですか。人の死を判断できるような教えがどこにあるんですか。法に聞くのが仕事なのに、いつのまにか仏教者顔になって自分の判断で物事を判断してるから末法とかいわれるんだ。
なんてたまには愚痴ってみる。
さて一歩一歩自分のできることをしていこう。
POSTED @ 2009.06.20 |
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