Title: lumo
つきつめていくと世の中には感謝できないことは1つもないと思う。
自分のふがいなさと能力のなさと視野の狭さをまざまざと痛感しておれくそったれと思う。でもそういう出来事があってよかったと思う。そう思える機会と縁に恵まれて、そういう縁を与えてくれてありがとうと思う。
昨日はなんかすごく昔のことやいままでのことや、ここに至るまでの時間の長さとか、思いとか、そういうものが突然こみあげてきて、その1つ1つを思い返すに、縁というものの言葉の意味の不思議と、そういう些細なつながりで成り立っている世界にほんとに他力とはこういうことだとしみじみと感じる。
自分のできることや自分のわかることや、自分の世界なんてもんはほんとに奇跡的なバランスでなりたってるようなもんで、どこか1つの縁で180ど変わることだってある。
夜風に吹かれながら帰り道で「人の幸も不幸も人と人が出遭うことからはじまる」というあいだみつをの言葉をなんとなく思い出しながらこみあげてくるいろんなものをのみこんでのみこんでいえに帰りましたとさ。
そしてバランスというものの大切さも学びましたとさ。
そんで深夜にぼけっと一日を反芻しながら、なんとなく積んである本をパラパラとめくっていたら目に飛びん込んできた葉隠の一文
恋の至極は忍恋と見立申候。一生忍びて思ひ死にするこそ、恋の本意なれ。
これ恋のうんぬんだけじゃなくそこに込められたものは深いぜ。
剣の時代が終わって、どう生きるべきかという問題を突きつけられた武士の心意気、そこにこめられた想い。心の変化。葉隠深いな。
ベクトル曲がり角に直面した人間の心というものほど自分の中でわくわくするものはない。
その人がなにをしてるかじゃない。その人がどういう理由で動いているのか。なにをしててもいいんだ、そこにある理由が自分の中では一番の好物なんですよ。
ああ人間でよかった。
POSTED @ 2009.06.08 |
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