• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: 総括冬支度


ほんとうの瞬間というのはもしかするとその瞬間には気づけないものなのかもしれない。再認識することであれが自分にとってほんとうの瞬間であったと思える時間が自分をここ一番の根底で支えてくれているんだと思う。

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宗派を問わずに同じ年代の人たちと真剣に仏教や宗教を話す機会があった。50人近い人たちがいて宗派も信じてるものも全然違うのに、みんな同じなんだなと思ったしある種の同じ危機感を感じてるんだと思えたことにすごく背中を押された気がした。

自分の中にあった漠然としたもやもやをみんなも抱えているんだなと思ったらやっぱりこのままの方向性で歩いて行っていいんだと思ったし、同時に自分のやろうとしていることの難しさと責任の重さを改めてまざまざと見せられたような気がした。

恥ずかしながら真言宗は禅宗だとおもってた自分がいたように、同時に真宗に対してもあんまりにも知られていないんだなということがわかった。宗派の壁というのがものすごく高そうに見えるけど、でも一歩踏み出せばみんな同じなんだと思った。お坊さん同士がなんで髪そらないのとか、真宗には供養がないって衝撃的なんだけどとか、なんで真言の寺には御本尊がいろいろあるのとか。素朴な疑問をぶつけあったり、それぞれの抱えてる宗教的な問題をあまり肩ひじ張らずにはなせて10時から始まって最後はもう22時近かったですよ。興味深かったのは生まれてはじめてあった山伏の人でした。同い年で山伏として宗教を扱ってる人がいるということもその修行の方法や昇級試験のことなどなかなかおもしろい話がきけた。

あと意外に世間はせまいもので。

宗派も住んでる場所も、その集まりにくる経緯も全然ばらばらなのに、共通の知人を何人も発見したりして、やっぱ人間どっかではつながってるんだなぁと思った。

そこの黄檗宗のあなた。あなたを知ってる黄檗宗の人に会いましたよ。

しかしこういう場所を僧伽というんだろうなぁとしみじみと思った。そして他人事のようだけどお坊さんもがんばってるなぁと強く感じた。

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うちの幼稚園は今年で30周年を迎えるわけで節目ということでいろいろなことを考える。

30年とはいえ自分が幼稚園にかかわるようになってはまだ7年くらいしかたってないわけで、でも自分の知ってるその7年の前にたくさんの人たちがこの幼稚園に携わってきたんだなということを最近記念誌などを作っているとひしひしと感じるし、それこそ担任をしている人も、バスを運転してる人も、事務も補助も、自分にとっては働き始めただけの年数しかその仕事を感じることができないかもしれないけど、でも自分がその仕事に携わる前にも歴史というものはあって、仕事というものは、自分につながってくるまでにもたくさんの人の理想や思いや悲しみや喜びや、そういうものが目には見えないけどたくさんつめこまれてて、たまたまその一番先端の部分に自分がいる。そう考えると、今という時間、今の自分の立っている場所というものは改めて、たくさんのひとの想いの上にあるんだなと思った。

それを感じるということは仕事をする上でものすごく大切なことだとおもった。

でもそれは仕事だけじゃない生きているのだって同じだって思った。

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しかしおじいちゃんが死んでからことあるごとに、きっと言いたかったことはこうなんじゃないか、きっとこれをやったら怒られるだろうなとか、きっとこの文章はこういう意味があるんだとか、ほんとうに自問自答することが多くなった。

宗教的にも自分の中でわかることが増えてきたというのもあるのかもしれないけど、でもなんとなく感じるのは、その人になにかきっかけや転機や、少なからず影響をあたえるとうことは、それが実在しているかどうかというのは別の次元の話なんだということ。

生きている人が必ずしもきっかけを与え続けられて、死んでしまったら進行形でなにかに影響を与えられないかといえばそうじゃない、同じ言葉で何度も自問自答する自分のまえにおじいちゃんはいない。人間は実在しないものは消滅したとか0だとか思ってしまう。でもそうおもうからこそ失うということに対して特別な感情を抱くのかもしれない。

命に対しても、「なくなる」というけどもともと実在するという根拠はどこにあるんだろうか。だれかの命がなくなった時に自分の中で失われるものはなんなんだろうか。

自分の腹の中に落ちてはじめてわかる感覚。

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友達とツインリンクもてぎにいってきて完全にモータースポーツに魅せられました。

あいにくの天気で子ども用の30Kmくらいしかでないカートにしかのれなかったけど、初めてのカート体験には十分でした。子ども用とはいえ、エンジンをかけた時の振動と音、スタート前にヘルメットのシールドを一斉におろすときとか、かなりテンションあがりました。

同じ速度しかでないのに、友達にインから抜かれたり逆に抜き返したり、コース取りで腕の違いがでます。その瞬間の爽快感はこれははまります。しかし大人用は70kmちかく出るそうなので遊び半分というわけにはいきませんがでも近いうちに必ずまたいきます。

いろんなところがハミルトンでした。

冬のBBQもなかなかいいもんだと思った。飲めなかったのが心残りですが。。。

しかしたまには早起きして一日遊ぶというのはいいもんです。まぁ天気がいいにこしたことはいけれど、次の日に思い出してにやにやできる時間というものが自分を根底で支えているんだぁと改めて思った。

思い出というものは満足度ではなくてインパクトですな。

POSTED @ 2008.11.17 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。