Title: 詰めるなら小指から。
実は先週幼稚園で盆踊りがあって、縁日みたいなものをだしたんだけど、そこで毎年恒例のかき氷をつくっている時に悲劇はおきました。
かき氷は人気商品で長蛇の列ができるので、それを2台のかき氷機でさばくというのはものすごいスピードと経験が要求されるにもかかわらず、今年レンタルで借りた機械は氷を削る歯が悪く氷がうまいこと回ってくれない。
氷がひっかかる度に指でその氷を押すという作業をしなければいけない。
これでは効率も悪いし列は長くなるし・・・ちくちょうこの機械め・・・なんて思ってたら。
見事に親指の指先削りマシタ・・・
きっと集中してアドレナリンが出ているのもあったんだろうけど痛みは全く感じなくて、初めはなめとけばいけるだろうなん思ったんだけど、とにかく大量の血が流れ出し、かき氷のイチゴなのかおれの血なのかわからないくらいの鮮血が氷を染めました。
久々に自分の血を見て。ああ久しぶりだなぁ・・・血。と思いました。
そんな思いで指をよく見ると完全に指の形が変わってるし・・・
それをみたときにああこれはまずいかもなぁ・・・と・・・いままで数多くのはげしい怪我をしてきて全身で30針以上経験は伊達ではありません。止血でもなんでも大抵の怪我の対処は自分できます。怪我の程度の把握も医者並みです。
さすがにこれは血を止めないとやばいけど、でも他に人はいない・・・かき氷経験者は他にいないし機械を使えるのも2人しかいない・・・とにかく戦列を長く離れるわけには行かない・・・
とにかくいまは急いで止血をしようと、指の根本を強く縛り、テープでぐるぐる巻にしてこれでもとまらなければいよいよアロンアルファかホチキスかな・・・なんてほのぼのとした幼稚園の盆踊りなのに被弾した兵士のような気持ちで止血を試みるも・・・血が止まらない・・・
気は焦る。血は止まらない。
アドレナリンが出てるから痛みがないのがせめてもの救いでした。
15分後やっと血が弱まってきたので指先がが紫になるくらい強く縛ると戦列に復帰。300個近い氷を削りきり事なきを得ました。
しかしここからが問題。
行事が終わった瞬間にまずおそってきたのがはげしい痛み・・・ずきずきずき指先が脈打ってるのがわかります。
ほんと人間はすごいもんで、ラグビーの試合の最中に後ろから蹴られ肋骨にひびが入った時もそうだったんだけど、その時はほんとに痛くないのに、気を抜いた瞬間にはげしい痛みが訪れる・・・人の脳というのは本当によくできてるなぁなんて冷静に思えるのはいまだからで。血は相変わらず止まらないし、ものすごいいたいし・・・その日は最悪な一晩を過ごしました・・・ちなみに今日で5日目ですがまだ血がにじんでます。
さらに気づいたのは。
よく極道の映画で出てくる指を詰めるシーン。あれ小指からいくそうです。小指はなくても多少生活に支障はきたさないからだといいます。
いざ生活をしてみると親指が使えないと言うのはものすごく生活に支障もきたすし、なによりも仕事柄ものすごい困ることがあることに気づきました。
お焼香ができない。
お経の本がめくれない。
これ致命的です。
絆創膏はってたら蓋が滑るし、自分がお香をどれだけつかんでるのかもわかりません。
お墓の前でお経を上げるときに、経本をもったまま片手に鈴をもって本をめくるときはどうしても親指に頼らざるをえないし。
もちろん日常生活でも大変不便です。
親指ナシでキーボードをたたくと言うことがこんなに不便だと思いませんでした。変換するのにスペースキー押すのに親指使えないとものすごいイライラします。
ほんとなにをするにも親指という所には力がかかっているみたいです。痛っ。と感じるたびにこれにも親指が関わっていたんだなと実感します・・・
さすが親指というだけあります。
親孝行しようと思った時には親はなく。とはよく言いますが、
最後は親というものは自分の気づかない部分でいろんなことを支えてくれてるのかもしれないですね。
などと最近最後に綺麗にまとめようとする癖がついたのはいいのかわるいのか職業病だと思う。
POSTED @ 2007.07.11 |
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