Title: 愛地球博
万博行ってきました。
聞いてたほど混んでもなく。台風もおれをよけて迂回してくれたみたいで、天気はいいのに風が気持ちのいいまさに万博日よりでした。
噂のパビリオン(TOYOTAとかマンモス)はやっぱりすごい人で、大きな企業パビリオンは2つしか回れなかったけどやっぱりすごいよ。映像も音も、最先端技術ってのは鳥肌が立つくらいすごい。
特に三菱主催の「もしも月がなかったら」というパビリオンでみた映像あれはすごい。震えたね。
もし月がなかったら、なぜ月ができたのか。それを最先端の映画館(天井は鏡張りの巨大スクリーンで最新の音響設備)で紹介してくれる。
昔からこの手の話(宇宙の不思議系)を聞くとこわくなる。本当に天文学的な奇跡の中から地球ができて、アメーバみたいなものが今の世界や社会。目に見えるモノすべてを作ったのかとおもうとおれの理解の枠を越えててモヤモヤしはじめる。
そもそも宇宙ってなに?
宇宙の外側にはなにがあるの?
空気のない世界に浮いてる地球にわいたアメーバがいまパソコンに向かっていろんなことを思考したり書いたり。
仕事をしたり。社会や家族をつくったり。
時間とか空間とか人の考え得る概念すらきっとそこではまったく意味がないんだろうけど、そういうことを考えると果てしなくモヤモヤしはじめるのでいつも途中で考えるのをやめる。
また各国のパビリオンそれぞれすごくおもしろかった。特にガラガラのキューバ館にネガからプリントしたゲバラの写真が売っていたのは驚いた。
そんな中、大小様々な出し物のなかから一番印象に残ったのがあるNGOが主催する本当に小さな会場の隅にあった出し物。
その辺は本当に学園祭の延長線上みたいな規模なんだけど、そこでやっていた写真展が強烈に印象にのこった。
写真展においてある写真は、
世界中の小児病棟に入院する小児癌や白血病の子ども達が自分の入院する部屋の窓から撮った空の写真。
そこにある写真を見ていたらカメラっていうのは、風景だけを切り取る道具じゃなくて、そこにある思いとか気持ちも一緒に切り取るんだって素直に思えた。
言い過ぎかもしれないけど、そこに写ってる空はまさに彼らがそこに生きている証拠であって、彼らが生きている限り毎日眺めている空。そう考えると一枚の写真が命とか生きるってことに直結してる気がした。きっとおれが撮る空は自分の生きてることには直結しない空なんだよね。ただの日常風景。やっぱりそこに乗ってる気持ちは違う。
構図もピンも大事だけど、そこにあった構図もピンもぼやけた写真はどんな有名な写真家の撮る写真よりも印象に残った。
改めて写真ってのはすごいもんだなぁって感じた。
愛地球博。宣伝する訳じゃないが、おれは自分の子どもにはきっと見せてあげたいと思った。いままではただのエンターテイメント的なお祭り騒ぎでしかないと思ってたけど。ここにはたくさんのきっかけがあると思う。
いろんなパビリオンをみてて、世界にはいろんな国があっていろんな人がいる。いろんな立場の人がいる。
自分の生きてる世界がすべてじゃないんだって教えてあげられるいい機会だと思う。
世界は広い。愛は地球を救うね。
間違いない。
POSTED @ 2005.09.08 |
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