Title: 松尾芭蕉のすすめ
閑かさや岩にしみいる蝉の声
夏草や兵どもが夢のあと
旅に病んで夢は枯れ野を駆けめぐる
古池や蛙飛びこむ水の音
知っての通り松尾芭蕉の句
この上の句は本当にすごいと思う。
一句一句すべてに情景が浮かぶ。
たかだか10数文字の活字で
完璧に情景を浮かべることができる
とくに「閑かさや岩にしみいる蝉の声」
は思いっきり夏を感じることができるのですごく好きな一句。
密かにいつか奥の細道を旅してみたいと思ってる。
中でも上の句が詠まれたところは
是非この目で見てみたいと思ってる。
そんな松尾芭蕉の句に対して
おもしろい本があった。
古池に蛙は飛び込んだのか?
という本だ。
つまり松尾芭蕉はリアルに目の前で
蛙が古池に飛び込むのを見てこの句を詠んだのか。
それとも蛙が飛び込む音を聞いて
心の中に古池に飛び込むイメージを作り出したのだろうか。
というものだ。
こういう推察はすごく興味深い。
吉田兼好と松尾芭蕉は
密かにバイブルです。
POSTED @ 2005.07.25 |
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