• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: 写真の話


少し前にコニカが写真事業から撤退するというニュースが流れた。

デジタルの波に押され採算があわなくなったのはわかるけど、すこし寂しい気がする。

うちは先祖代々親戚一同、みんな写真が大好きで小さいときからたくさんのカメラと写真にかこまれて育ってきた。親戚は写真屋さんだしいまでも物置をあされば骨董のようなカメラがゴロゴロでてくる。

物置には戦前戦中戦後・・こんなときによくカメラあったなっておもうような写真がたくさんある。(昔から新しいもの好き・道楽家系)こないだは東京オリンピックの開会式の会場での記念撮影がでてきた。

でもいままでいきてきて俺自身は全く写真にも興味を示さず、めぐまれた環境にいながらも、どうも写真はおじさん達のやるものだっていうイメージがぬぐい去れず手を出してなかったんだけど、数年前にふとしたきっかけで写真をはじめようとおもってカメラを買った。血筋なんだろうか。

NIKONのFM3A

やるなら基礎からやりたかったからこのカメラを選んだ。正直はじめはまったく思った通りの写真が撮れず、真っ黒や真っ白なんてことも多々あった。

まだほんと2,3年しかたってないけど写真のおもしろさ、写真の奥深さ、難しさを痛感しているし、いまでも全然先も底もみえないし、決してうまくなったとも思えない。

いまはデジタルもたまにつかうけどやっぱりシャッターを押すときの気持ちの入り方は全然違う。取り直しができない分、すっごい頭使うし、二度とこられないような場所ではたった一つのシャッターを押すだけでだいぶ悩む。

思うように写真が撮れなくて、右往左往して苦労してやっと自分の思ったとおりの色がでたり、思った通りの光が撮れたときの感動はデジタルでは絶対に味わえないと思う。

思い通りにイイ写真がとれてたときの感動は何倍にもなる。

だから写真屋さんにフィルムをとりにいくのはいまでもどきどきする。まぁその分落胆が大きいときもあるけど・・・

そうやって右往左往しながらも自分の色や自分の光を捜していくっていうのが楽しいんだと思う。

同じ写真は絶対に2枚とれない、それだけ繊細でいて可能性を秘めた表現力はフィルムでしか味わえないんだとおもう。

最近本当に写真がうまくなりたいと痛切に感じる。

もちろん実際にデジタルで撮ったものはピントも完璧だし、その場で確認もできるし、思い通りの写真が簡単に撮れるからミスできないときや記録用やサイトにつかう写真などには絶大な信頼があるし、どちらにもお互いにないすばらしさがあるから、共存していければベストだとおもう。

でも本来日本人には風情や情緒、味わいを感じる心がある。だからすべてがデジタルじゃなんだか寂しい。

富士写真フイルムが「写真事業の取り組み」について発表しています。

http://fujifilm.jp/information/20060119/index.html

いつまでも「想い」を大切にする文化は無くならないで欲しい。


POSTED @ 2006.01.27 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。