Title: 夏に纏わるはなし
あついあついあつい。
とにかくあつい・・・・
やっと夏が来たって感じ。
ワンダフルワールドを聴きながら
カルピスを片手に文字を打つ贅沢。
向こうからそうめんに入れるネギを切る音でも聞こえてきたら完璧だ。
そういえばこないだWOWWOWで
「世界の中心で愛を叫ぶ」をやってて何気なく見てたんだけど
少年時代の夏の描写はかなりおれの好きな感じで
あの港町は最高にいい演出をしてたと思う。
理想とする夏像は人それぞれだけど
俺の中での理想の夏像というか
夏に絶対に欠かせないモノは
縁側に風鈴。スイカにそうめん。
カルピスとそこに氷をいれてかき混ぜるときの音。
蚊取り線香に花火をしたときの手に付くソーセージみたいな火薬の臭い
そしてひたすらかゆい右腕の外側を左手でぼりぼりかくこと
この時期、街で最高ですかぁ~?と聴かれたら
おれは無条件に最高です~!!と言う。
夏になると思い出すモノ。
■映画部門■
いつだったか夏の午後に何気なく見た映画なんだけど
「サラーム・ボンベイ」というインドの映画で
なんか重くて暗くてたんたんとした映画なんだけど
なぜか暑い日の午後にはこの映画を思い出す。
ちょうど見終わったのが2時ぐらいだと
なんとなく外堀を散歩したくなるんだこれが。
それとどうしても忘れられないのがなんか
ガンダムと書くといまはマニアックだと思われるかもしれないが
おれはガンダム世代なんだ!と前置きをした後で。
小学校の時に忘れもしない萩原君に借りたガンダムの映画で
「ポケットの中の戦争」というガンダムの映画
これを見た小学校時代のおれは夏休みの昼下がりに号泣した。
親がガンダムをみて号泣するおれをみて
なにがなんだかわからないといった様子だったのも印象的だ。
そして「グランブルー」
この映画を初めて見たのも夏だったと思う。
千歳烏山の小さなワンルームでカルピス飲みながら
グランブルーをみてひたすらイルカの本を読んだり
必死になって自由を満喫しようとしてた頃を思い出す。
あの頃ジャックマイヨールは俺の中の一番だった。
■書籍部門■
間違いなくこの時期に思い出すのは
鷺沢萌だ。中でもやっぱり
「少年たちの終わらない夏」
その中にでてくるアイダって名前と
「ハングルース」にでてくるユニって名前はすごく印象に残ってて
夏の名前の代名詞って感じがする。
夏に鷺沢萌を読むと夕方から繁華街にでたくなる。
そして「ヴァージニアウルフ短編集」
これも夏になると読み返したくなる。
文章自体の雰囲気は夏って感じじゃないし
どちらかというと爽やかというよりは
全体的にもやもやとくぐもったような印象なんだけど
初めてこれを読んだ時はなんか色々と考えさせられた。
このとき初めて短編小説っておもいろいなって思ったのを今でも覚えてる。
彼女が短編小説をショートストーリーとは呼ばずに
スケッチと呼ぶのを好んだってのがなんかすごく共感できる。
最後にいまふと思い出した「クオレ」
小学校の時の読書感想文を書くために読んだ本
日記形式だったような気がするんだけど内容をはっきり思い出せない。
ただハードカバーで上下でめちゃくちゃ分厚い辞書みたいな印象がある。
でもおもしろくて一気に読み終えた記憶がある。
昔から読書感想文は好きだった。
ドリルの枚数だけ書くから宿題をすべて
読書感想文にしてほしいと思うくらい。
付則だけど夏休みの宿題のドリルってのはほんとに嫌い
あれが原因で親子の縁を切るというくらいの大げんかをしたのを覚えてるけど
ドリルって・・・・そもそもなんだそのネーミング・・・・
話がそれたけどあの頃読んだモノって俺の中で結構残ってるんだよね
夏目漱石や太宰治もあの頃に好きになった。
■場所部門■
夏といえば御宿の海
友達の別荘があって毎年何気なくいってた御宿
とにかく夏の思春期の少年たちの
夢の詰まった場所であったことは間違いない
最近は知らないけど熱海とか伊豆の旅館のような
少し廃れたようなあの海の家が最高にいい感じだった。
ある年に御宿に向かう電車の中で
おばあちゃんと二人で座っていて
大網で降りるといっていっていた
当時中学生のすごくきれいな女の子は
いまどこで何をしてるんだろう。
冷凍みかんをくれたおばあちゃんは元気にしてるんだろうか。
そして夏と言えばやっぱプール
今は無き流れるプールアルトピア(千葉県常磐平)
は夏の代名詞だったな。
毎年隅田川の花火大会をみてた土手
夏に纏わる場所なんてきりがないほどでてくる。
こう考えると夏の出来事はおれののちに
関わる要素になってるモノが多い
夏は一番自分が素になれる気がする。
長くなってきたので、
■夏におきた事件の話■
は次回に書くことにする。
POSTED @ 2005.06.24 |
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