Title: 緑化の恩恵。
小春日和から一転、春先とは思えない寒さが数日続きましたが。。。でもなんか寒い日からあたたかくなるこのわくわく感を今年は2回味わえたかと思えば、なんか得したような気にもなる。
ところで。
うちの寺にはハンカチの木という木があります。詳しくはしらないけどけっこう珍しい木だそうで、白いハンカチのような咲かせることで有名らしい。
でも植樹してもう8年くらいになるんだけど、一度も花をつけたことがない。ちょうどこの時期が花を咲かせる時期なので毎年たくさんの人が楽しみにしてるのに、毎年うんともすんともいわない。
そこで原因を調べようと植物に詳しい専門家をよんで調べてもらったら。
栄養も申し分なし。日当たりも問題なし。一切なんの問題もないです。
だから花が咲かないのかもしれないですね。と言われた。
はじめは意味がわからなかったんだけど。よく聞いたら。
大事にされすぎて花をつけて実をつけようという生きていくための貪欲さみたいなものが失われているのかもしれないということだそうです。少し枝を落として、肥料もあんまりあげないほうがいいかもしれない。とのこと。
時期を同じくして。幼稚園にある一本の木の葉が完全に虫に食われてぼろぼろになった。
そのときに、消毒してくれる業者の人から聞いたのですが。
普通植物というのは、一枚の葉が虫に食われるともうこれ以上食われまいと自己防衛をして植物自身が苦いエキスをだして他の葉を守ろうとするそうです。なので全部の葉がぼろぼろになるということはあんまりないらしい。
でも幼稚園の木は大事にされすぎてそういう自己防衛が働かなくなっために全部の葉がぼろぼろになってしまったんじゃないかということだった。
なんとなくタイムリーにそんな話をきいて。
うちの前の大通りを歩いていたら。
うちの前の大通りの両脇には銀杏並木になっていてたくさんの銀杏の木がはえているんだけど、この時期は葉があまりにうっそうとするので、信号にかぶってしなったりするので、ほとんどの枝がばっさりと切られ、丸裸にされてしまう。
いつもかわいそうだなぁと思ってたんだけど。
なにげなく木を眺めたいたら。その丸裸に切られた枝から青々とした新芽が伸びてきて、日に日に大きくなっていた。それが日に日に。ほんとに毎日どんどん大きくなっていくのが目に見えて、ものすごく生き生きして見えた。
こんな空気の悪いところで枝を全部落とされてるのに。
しかし植物ってすごいなぁ。
最近緑化計画と題して緑化に力をいれてるのでやたらそういう話に敏感になります。
なにがよくてなにが悪いなんていう価値観は絶対じゃない。
自分の思う大切も。かわいそうも。それがほんとうに正しい姿なのかはわかんないもんです。
満たされることが幸せなのか。欠如してることが不幸なのか。
世の中にはそうじゃないことがたくさんあふれてる。
それって大事な問題のような気がした。
POSTED @ 2008.05.15 |
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