• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: 我逢人


自分を大きく変える言葉に出逢えた。

今日はしげちゃんの紹介で日本に戻ってきているスーダン学校の先生をしている人と会う約束があったので渋谷に向かう。

スーダンからで学校の先生をしてるという情報意外なにもない状況で自己紹介もままならないままに話し始めたんだけどすぐに話はどんどん膨らんだ。やっぱり世界に出てる人に共通しているのはコミュニケーション能力の高さだなと改めて思った。聴くときにも話すときにもすごくまっすぐで気持ちのいい人だと思った。

しばらくして国連職員で地雷除去の仕事をしている方も合流して一層盛り上がる話を肴に酔いも回るし夜も更ける。

平和の話とかアメリカの話とか紛争の話。自己矛盾の話。
日本の失ってしまったものの話。スーダンには古き良き日本の姿に近いものがあるって話、イスラムの話。布施の心の話。文化の話。アラジンが英語を話すっていう矛盾の話。本当のジハードの話

いろんな話をした。

スーダンを好きな日本人に悪い人はいない。間違いない。

おれが最近あったスーダンに関わってる人はそんなにいないけど、おれの話した人はみんなおなじものをおなじふうにいいと思える感性をもってるような気がした。なんていうか温度が似てると思う。

酔っぱらってて何時間話してたかわかんないけどホントに楽しかった。こんなに自分の思ってることとか考えてることを全力でぶつけておもいっきり話をしたのは久々ですごく気持ちよかった。あたまのなかが広げられまくった。ひさびさに凝り固まって萎縮してたおれの頭のキャパが広がった様な気がした。

そして何年ぶりかで人からすごい言葉をもらった。きっとなにげない一言だったのかもしれないけど、この言葉おれは一生忘れないと思う。

ここまで2人と話をしてきて彼らの生き方とかスーダンの話をきいて正直そういう生き方が羨ましくて、いまでも旅をしてる友達が羨ましくてしょうがないのと同じで。そういう熱に当てられるとホントに心の奥がもやもやしてて、自分はこれでいいんだろうかって思ってしまうことがある、だからいまでもアジアンジャパニーズは最後まで読めない。

そうやって生きていきたいのに自分には絶対できないっていう葛藤みたいなものは苦しいからそういうときにはいつも自分をごまかしてなんとか納得させようとしてきてたところがある。

そんなことを漏らしたおれに

国連の職員の方が

僕らは海外にいるけど日本が大好きだし。間違いなく日本人なんだ。アメリカ人にもスーダン人になれないし。でも僕らはルーツとかをしっかりもってるわけじゃないし帰るべき場所もないから逆に君が何代もつづいているものを守っているということはすごいことだと思う。

そうやって日本の伝統とか文化を大切に守ってくれる人がいるから僕らはどこにいても日本人であることに胸を張れるしなによりも安心していられるんだよって。

なんか文字にすると感動がつたわりにくいかもしれないけど、この一言がおれのなかにいままであったおおきなわだかまりをとりさってくれた気がした・・・

帰り道何度も何度も思い出して正直泣きそうになった。

「我逢人」という言葉がある。

人と人の出逢い、心と心の出逢い。人と逢うことからすべてが始まるっていう意味の中国の禅語

こないだ読んだ本に書いてあった言葉でそれがタイムリーに心に浮かんできた。

自分だけで考えて自分だけで行動してたんじゃ見つからないことがある。だから人との出逢いこそがすべての始まりだと思う。構えてても、些細な偶然でも人との出逢いは何かを生み出す。人は自分と違う領域を持って生きている。だから出逢いは広く深く自分を成長させてくれる。

人と逢うことを大切に。

人に逢える場を大切に。

人と逢う姿を大切に。


新年早々良い出逢いをありがう。

POSTED @ 2006.01.07 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。