• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: 一流の客


今日おもしろい話を聞いた。

某ホテルで会食をしたときの話

8時~9時で予約をしていたところ
仕事が押してしまい到着したのが8時半
お店に着き遅れて申し訳ないというと
ホテルの人は笑顔で大丈夫です
ごゆっくりおくつろぎ下さいと
言ってくれたという。

そしてフルコースの料理が運ばれてきてくつろぐこと1時間。
予約の時間はとうに過ぎている。
しかしその人は最後にもう一杯ワインが飲みたくて
無理を承知で申し訳ないけれどワインをいただけますかというと。

お店の人は何も言わずにデキャンタでワインを持ってきたという。

この無言の心配りに感動して。

その人は満足して帰ったという。

その後その話を友達に話をしたところ
その友達はこういったという。

「おまえ、それでどうしたんだ?」

「いや満足して帰ってきたよ。」

「その人の名前覚えてるか」

「いやそこまでは覚えてない」

「おまえそれじゃただの客だ、
なんの為に胸に名札つけてると思ってるんだ
彼らはサービスを売りにしているんだから
それに答えられないようじゃ客としておまえは一流じゃないな」

と言われたという。

この場合。
マネージャや目上の人間に接客してくれた人の名前とお礼を伝える。
料理に感動すれば料理長を呼ばないまでも一言作ってくれた人にお礼を伝えてもらう。

やりすぎかと思うかもしれないし気取ってると思うかもしれない。
そう思うことがそもそも間違いでよくよく考えれば当たり前のことなのだ。

満足したのでお礼を言う。当然でしょう。

そういう客のマナーが一流のサービスを生み一流の料理を生み出すんだ。

一流の客とは一流のサービスに満足するだけでなく
サービスも料理も次につなげてそのお店自体の品位を
高めさせてくれる客のことだ。

もしお客さんがみんな一流のサービスを受けて
料理を食べてもなにも言わずに無言ででていったら
モチベーションだって下がるのは当然だ。

客層が悪けりゃサービスも落ちるさ。

ましてやおれは客だ!
金払ってるんだからもてなされて当然と思ってるようじゃ
まだまだ一流のサービスを受けるにふさわしくない客だということだ。

まぁ中には一流だとふんぞり返って名前だけの店もある。
そういう店には決していい客は集まらないと思う。

本当に品格のある店は客を選ぶと言うが
それはつまりよりよいサービスを提供し続け
サービスを磨き続けるためには必要なのかもしれない。

これは高級料理店に限ったことじゃない
街の定食屋でもなんでもそうだけど
とくにいまは当たり前のことができない人が多いと思う。
ごちそうさまを言わずにでていく人を見るとそう思う。

いい客に支えられてる店はほんの小さな心遣いができるもんだ。
ほんの小さな心遣いのできる店にはいい客が集まるものだ。

それがいい循環を生む。

なんでもそうだ。人と関わるとはそういうことだ。

おれもこれからは一流の客を目指そう。

POSTED @ 2005.06.06 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。