Title: 一寸先は闇。
寒い寒い。しかし寒い。冬はテンション20%ダウンになる。一年中夏ならいいのにとこの季節になるといつも思う。終日雪駄終日短パンがここちいいのに。
寒いと外に出るのがおっくうなので本を読んだりビデオを見たりしてすごす時間が増える。最近大江健三郎の「伝える言葉」プラスを読んだ。大江健三郎の本はこれしか読んだことないからわかんないけど、これを読む限りこの人の文章はある意味ではフラットでニュートラルで、なによりも平和的だ。でもおれがその領域まで行き着いてないのか行間が読み取れていないのか、具体的に進みたい方向がみえない気がする。どちらかといえばリベラル左派な人なんだと思う。きっと保守右派な人はノーベル文学賞はとれないだろうな。世界で認められるにはどこかに偏ってちゃだめなんだと思った。
あと和尚に便乗した訳じゃないけどついに買っちゃった。
デジタル一眼。Nikon D80
「いやぁやっぱNikonいいわぁ」ってキムタク風にカメラをおもむろになぜる。
なんやらごちゃごちゃ色々ついてるし完璧にピントのあった写真ばっか撮ったっておもしろくない。シンプルなのがいい。なんて言ってたのに。いざ使い始めたらこれはやめらんない・・・ほんとに自由自在だ。これ1台あればなんでもできるし納得のいくまでシャッターを切れる。
もちろんなかなか切れないシャッターに込められた気持ちやピンぼけでも想いののってる写真にのせられた味わいはなににも代え難いんだけど、やっぱり銀塩が押されてしまうのはもうしかたがない。機能面では戦えないよ。これとは。
でもデジタルでもなんでも、どんなに便利になってもなんでもカメラがやってくれても、でも最後はやっぱり腕なんだと思う。露出もシャッタースピードも、慣れ親しんだ感覚やその人にしか出せない色は間違いなくあるわけだし。
デジタルだからってみんな同じ写真がとれるかと思ってたら大間違いだなこれは。
カメラを片手に上野でも散歩にいきたくなる。
そして浮かれるなかれ、いつだって一寸先は闇だ。
と寒空に自分に言い聞かせる。
POSTED @ 2006.11.17 |
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