Title: はなみをおえて
春うららかなひだまりの中で
舞い落ちる桜を肴に焼酎グラスを傾ける
時間という概念を体で感じ楽しむこと
これぞ最高の贅沢だ
なんてことを書くときっと盛るな!
と言われるのを見越してあえてキレイにまとめてみる。
はしゃぐだけはしゃいで途中から記憶がなくなった事実なんか忘れてしまったかのように思い出はキレイにとっておく。
うすれゆく意識の中でぼんやりと感じたこと。
きっと桜の花だけをじっとながめててもそれには風情とか風流なんてものはないんだと思った。それはただきれいなものを見てるだけで絵画やデジタル映像をみてるのと変わらない。
風流とか風情ってのはきっとそこに流れている時間も一緒に見ることで初めて生まれるものなんだと思う。
風に舞う花びらや、だんだん暮れてくる太陽や、代わりゆく気温の変化まで、一刻一刻の時間がわび、さびであり、そして、それが、桜と融合して風流なる。
おなじ瞬間は二度とないから風情を楽しむってのは最高に贅沢なんだと思う。
読んで字のごとしほんとに昔の人はうまいことをいう。
何もない時間を無駄と呼ぶのではなく「わび・さび」とよび、時間という概念を楽しみに変えて、そして文化にまで昇華させた日本人はほんとにお洒落だ。おれはそういう日本人気質が大好きだ。
合理化ってのも大切だけど先人達の気づいたすばらしいこの文化を大切にしたいものだ。
すこし前の日記にもかいたけど無駄というとよくないもののようなイメージだけど、人生にある無駄なのりしろをどう使うかで、きっとその人の人生に多くの彩りを与えてくれるんだと思う。
POSTED @ 2006.04.02 |
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