Title: 忽せに。
きれいなものはきれいで、すきなものはすきで、旨いものは旨い。
そう感じたときに、なんでそうなのか、その感情に理由を探して、理屈をこねくり回す。そんでこねくり回したあげくに、理由に意味はなく、その感情に言葉はないと思う。
宝物をさがしたあげくに、いきつくところも同じところだと思う。
揺蕩うままに、忽せに。
大事なのは揺れ動いている自分に気づいているかどうかだと思う。点が次から次へと線になりその線がまた点を落としていく。線はつなぐんじゃない、つながるんだ。つなごうとしているときには、ずっと前につながってた線を見落としてるんだろう。
それをみてるだけ。
そうしてつきつめていけばなんにもなくなる。
とらわれとかこだわりとか想いとか生き方とか願いとか、ああしてほしいとかこうしてほしいとか、あああるべきとかこうあるべきとか。
正解なんてものはどこにもない。
その感覚が宝物なのかもしれない。
そんでもって、でもなんにもないと思うところにはまだなにかあるんだとか、理屈をこねるこの脳みそのどうしょうもなさこそが、真っ先に救われる証拠なんだろう。
POSTED @ 2009.10.13 |
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