• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: じぶんのことば。

先日ある集まりの中で宗教を扱う何人かの人たちと話をした。死刑制度について陪審員制度について。依存と宗教の関係性。カルトとはなにを指すか。

その議論の1つ1つの内容はさておき、たくさん話をする中で感じたこと、「自分の言葉」というものを使える人とそうでない人というのがいる。

自分の中にある感覚を言葉にする時に、へんな擬音が混ざってもいいし、幼稚な例え話でもいいし、自分の感覚をできるだけなにかにおき変えずに摩擦の少ないままだそうとするということはものすごく大切なことだと思う。

きっと文章にしたら伝わらないかもしれないが、その瞬間、その人からでるなにかがその場にいるみんなの心を打つということは往々にある。

そういう言葉を使えるということはものすごく大切だと思う。こぎれいにまとめようとしないで爆発するみたいに言葉をはきだすこと。

仏教を学べば学ぶほど文章で何かを伝えるということには限界があると思う。目を見てたった20分で分かり合えることが文章にするとどうしても分かり合えないことがある。その間にあるものが人間の魅力であり奥深さであり、そこから「自分の言葉」が生まれる。自分の言葉っていうのは自分にしか生み出せない言葉、間とか音域とか、空気の吸い方や吐きかたまで。その目に見えないなにかを意識的に自分の中で落としていきたい。

意識的に。

自分の中にわいてくる怒りやいら立ちやもやもやとか、ぜんぶを凝視して意識してそれがなんなのか暴き倒してやりたい。そんで自分がなんなのか、自分の中になにがあるのか、そんでどこにいきたくてなにがしたくて、人間ってなんなのか、答えは出なくてもいい、一ミリでも前にでたい。いまは考え付かないような感覚を感じたい、あの頭をがつんとたたかれてぱぁと心がじんわりするような感覚をまだまだ何度も何度も味わいたい。

自分は考えても考えてもわかりそうになっても、するすると逃げていくようなものに興味を持つことができて、考えるのが楽しくてしょうがないようなものを見つけることができて最高に幸せだとおもうし、それを胸をはって仕事だといえるというところに生まれることができて最高に幸せだと最近つくづく思う。人間はおもしろい。

まえにまえに。


POSTED @ 2008.12.29 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。