Title: サザエさん。
昨日サザエさんをみて思ったこと。
カツオ君あの数々のイタズラは脱帽に値する。そんで100%ばれるようなイタズラを堂々とできる決断力。あの創造力あふれるユーモアと思い切りのよさというものは今の子どもたちの中には失われてしまったんだろうか。顔色のうかがい方や怒られ方ひとつとってもカツオ君の持っている潜在能力はかなり高い。
きっといまの現代に必要な人材はあんな子なんだろうと思う。イタズラは時に人間力を育む。
でも思うに、カツオ君があれだけおもいっきりイタズラしたり、あほなことをできるのは、それに引っかかっってくれるサザエさんがいるからなんだろう。もしサザエさんがものすごく鋭くて、すべてのイタズラを見破って冷たい対応なんかする人だったら、おもしろがってイタズラなんかしかけない。あの抜け加減が絶妙にカツオ君の本能を刺激してしまうんだろうな。
きっとカツオ君とサザエさんは似た者同士なんだと思う。だからこそカツオ君はサザエさんにイタズラを仕掛けるのが楽しいんだと思うし、あの絶妙な裏のかきかたはきっと自分と照らし合わせているからこそできるんだと思う。
でもあの家族の中核を担っているのはやっぱり波平さんとフネさんなんだろうと思う。
なにがあっても子どもたちを温かく、そして時に厳しくしかるフネさんのぶれない愛情。デパートに買い物に行っても家が心配で急いで帰ってきちゃうところとか、ほんとによき母であり、なによりも母であるということ主婦であるということに誇りとプライドすら感じさせるあの徹底したぶれない姿勢は間違いなくサザエさん一家の屋台骨だと思う。
それと重要なのはいつも厳格で怖いだけじゃなく、ときに酔っ払ってどうしょうもない波平さん。うっかり調子にのって大失敗をする波平さん。そういう姿をちゃんと家でだせるということが大切で、子どもたちは父親のよさもわるさもしっかり目の当たりにしているし、その悪い部分がちゃんと自分の中にあることも知っている。そうやって親子のきずなを気づかないところで深めているんだろうなと思う。
サザエさん一家の描かれ方で一番すごいのは、あのみんなが間違いなく家族であることがものすごく緻密に書かれていることだろうと思う。
あの波平さんとフネさんの子どもは間違いなくサザエさんでカツオ君で、やっぱりその二人のしたにいるのがワカメちゃんなんだよね。あの二人の下なんだから怒られてばっかりいた姉と兄をみてればいい子にもなる。
ほんと見事に波平さんのダメっぷりとかサザエさんとカツオ君に受け継がれてて、あのお兄ちゃん!というワカメちゃんなんてフネさんにそっくりだ。
そんでサザエさんの旦那は間違いなくマスオさんなんだよね。あの家で同居をしながらあの家族とやっていけるのは彼しかいない。嘘のつけない裏表のないマスオさんというイメージで定着させずに、時に内緒でアナゴ君と麻雀をやって帰ってきたのを残業と嘘をつくあたりとか。ほんと絶妙。
家族構成と性格がものすごく絶妙だなぁと最近サザエさんをみてると思う。やっぱり、あれをみていい家族だなぁと思うのと同時に家族というのは、環境によって育まれるんだろうなぁと思う。
家族はバランスをとるということがものすごく顕著に、緻密に描かれている。だから見ているほうも違和感なくふわぁと感情移入できるんだろうな。
サザエさんと笑点だけは絶対になくならないでほしい。
あれだけは未来に残したい20世紀の遺産だと思う。
POSTED @ 2008.11.24 |
Comment (0) |
Trackback (0)