• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: キューバと酢豚


今日は久々に一日休みだった。
そして今日の休日は100点ともいえるほど
充実した満たされた休日だった。

その100点の休日にしてくれたのが
題にも書いた「キューバと酢豚」

すこし遅めに起きた今日は
あさからBEGINの「島人ぬ宝」
を聴きながら一時間近く風呂の中で
チェゲバラの本を読む。

そしてお腹を満たす為に家をでた。

だれもがそうだと思うけど
好きな食べ物ってのは
自分の中ではけっこう偏ってるもので
中華料理を食べにいって
おれはニラレバやエビチリはあまり好んで頼まないけど
酢豚と鶏肉のカシューナッツ炒めは絶対に欲しい一品

そんな一品の酢豚

ここで話しておかなければならないのが
おれと酢豚の関係。

大学時代京都にいたおれは
ほぼ定食・コンビニ・王将の日々だったわけで
そのなかで一日に3度も食べていたほど
うまい定食があった。

それが「御旅定食」
(酢豚とあんかけ卵、大量のキャベツと酢の物とご飯)
北大路大宮を下がったところにある
なんてことない普通の中華飯店

特筆すべきはふたが閉まらないほどの
ご飯の量。

これだけはどこの定食屋にも負けないだろう。

そしてあまりにも出前を頼みすぎて(最高一日4回)
注文の電話で名前をいうだけで

「ああ御旅定食ね、今日は何個?」

といってくれていたやさしいおじさん。

ときに酢豚定食を頼んだのに
あたりまえのように御旅定食を持ってきた
やさしいおじさん。

そんなおじさんの作る酢豚はおれのなかで
おいしい酢豚部門で堂々の一位をもう何年も守り続けてきた。
本場中国でたべた酢豚よりも上だったわけで

そんな酢豚の順位が今日
ついに入れ替わった。

ついにあの酢豚を越える酢豚に出会ってしまった。

その店のことはまたきっと書くことになるから
省略して。

その満たされたお腹をかかえて
家に戻ると見る時間がなくて
たまっていたDVDの中から

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」
をひっぱってきて見ることにした。

このあいだキューバの話をかいたときに
あれを読んだ人からのお薦めだったので
楽しみにしてた一品

はじまって数秒

はじめにカストロとゲバラの写真を紹介するシーン
そしてハバナの町並み・・・・

そこでもう完全に引き込まれた。

そして何よりも前編を通してながれるキューバ音楽と
しゃがれ声で葉巻をくわえたかっこいい老人たち
かっこいいとはこういうことだ。と思わずおれも
煙草に火をつけた。

この国は最高に熱い。
ポルコロッソ的かっこよさのちりばめられた国
素直にそう思った。

見始めて時間がたてばたつほどキューバへの想いが
確たるものにかわっていくのがわかって
まずいことにいてもたってもいられなくなった。
飛行機のチケットの値段を調べたくらい
自分の気持ちを抑えるのが大変だった。

いい映画、いい本、いい映像、いい音楽、おいしい料理

それらは自分の感覚を
一変させるほどの力がある。

たとえば

いい音楽の中にいたら
お腹いっぱいで苦しいことが
すごく満たされているような幸せな感覚にかわる。

いい映画を見るとその時の気候の一つ一つを
噛みしめて感じられる。雨でも晴れでも。

いい本を読んだらテレビを消して
何もしていない時間も贅沢に感じる。

おいしい料理の前では
なにげない会話がとても幸せに感じる。

今日はそういう感覚に満たされた一日だった。

今日のおれは最高に幸せだ。

POSTED @ 2005.03.16 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。