• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: 旅。

イギリスの小説家ベンジャミン・ディズレーリは「旅は真正な知識の偉大な泉であり、そして旅は寛容を教える」といい、アンデルセンは自叙伝の中で「旅は私にとって精神の若返りの泉だ」と述べた。

暖かい部屋ですきな音楽を聴きながら好きなものに囲まれていることはこの上ない幸せなはずなのに。

切符をにぎりしめて旅に出る時の心の奥底からわいてくる満足感には到底及ばない。

突然思い立って上野発の寝台にのって北に向かう。荷物はいつものリュック1つだけ。目的地は・・・雪さえ降ってればどこでもいい。

顔に当たるぴんとはった空気が冷たくて弁当を買うのも後回しに列車に乗り込む。あとでなんか買えばいいやなんて思いながら自分の部屋を探す。

リュックを上段の自分のベッドの上に降ろし一息ついて窓辺の小さな席に腰掛ける。

発車のベルがなってぎしぎしと音を立てて列車がうごきだす。

ここで初めて自分が旅にでたんだということを実感する。その瞬間に音や色やあたりまえの光景がものすごく色鮮やかになる。

旅の醍醐味は目的地につくことじゃない。

そこに行き着くまでの過程の中で感じる日常の匂いや凝り固まった視野や考えが少しづつほぐれて最後にはまっさらな自分になるような感覚。

これこそが旅をやめられない一番の理由なんだと思う。

真っ暗な外を眺め、不規則に軋む車輪の音を聞きながらそんな感覚を一人で楽しみはじめる。

夜はまだ長い・・・

明日の朝にはきっと銀世界だ。

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妄想ですよ。

はい。旅には出れないので妄想で我慢ですよ。

今日買った雑誌に寝台列車でいく冬の旅特集やってたんでいてもたってもいられなくなってあやうく飛び出しそうな自分をぎりぎりのところで踏みとどまらせた結果がこれですよ。

なにか?

ああカシオペアのりたい。

北斗星もいいなぁ・・・

雪の登別でババンババンバンバンと口ずさみながら赤提灯のぶらさがってる小料理屋で一杯やりたいなぁ・・・

ほんとちゃんと明日仕事にいくだけ大人になったんだなおれも。

POSTED @ 2008.01.21 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。