Title: えんぴつせっと。
1987年野音(日比谷公会堂・大音楽堂)に行われたブルーハーツのライブ。このライブの数日前に、この会場のライブで死人がでたことで、ライブへの警備が厳しくなり、通路等に鉄柵ができ、そとには機動隊が待機していた。
そんな厳戒態勢の中で会場に向かって、ヒロトはこういった。
「どうやら、どうやら、この鉄のオリは、人の心までは縛れんようじゃなぁ」
はじめてこの映像を見たとき、お腹のそこからなんかわいてくるみたいにずかんときた。それからずっと、壁にぶつかったり、迷ったり、悩んだり、誰かを好きになったりして、いろんな事あるごとに、この台詞を頭で何度も反芻する。
人の心を縛れるものなんてなんにもない。こんなあたりまえのことすらも、わかんなくなっちゃって、なんとか自分の中で大義名分をつくって乗り切ろうとすると、この台詞がぽかっと浮かんできて、つめたい水を浴びせられたような気持になる。
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いままで自分にとっての善知識は誰なんだろうとか。どこかにいるんだろうかと思ってきたけど、最近わかった。
自分にとっての善知識が。
わかってみるとなんてことない、ここにも自分の生み出した、常識とかイメージとかそういうものに浸食された脳みそが、かってな虚像を生み出してただけで、とらわれてただけなんだな。
善知識というものは、善知識という言葉を離れたところにいるのかもしれない。
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極度の寝不足におけるいい点と悪い点。
いい点は、ものすごく感受性が過敏になって、普段は通り過ぎてしまうような小さな出来事に、必要以上の感情移入ができることだ。そこから生まれてくるものは自分にとっては、すごい大切な一滴みたいなものだと思う。
悪い点は、感情移入が必要以上になるもんで、いろんなものの許容の幅が狭くなり、小さなことで、いらいらしたり、悲しくなったり、もういいやとかあきらめたくなること。
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サイトに、ちょっときいてみようをつけてみて、またお寺でブログを書きはじめて、はじめてのお彼岸を迎えて、今回はたくさんの人に色々な疑問をぶつけられた。
宗教的な話から、そうでない話から、命の話まで。
疑問をぶつけてもらうことで、自分はなにかに向き合うきっかけをもらって、
疑問をぶつけてもらうことで、自分のお腹に落ちるものが一つ増える。
だから疑問をぶつけてもらえることはものすごくありがたいことだと思う。だからぶつけてほしいし、それには、まず自分が疑問をぶつけやすい人間にならなきゃいけないんだと思った。
もっともっと、きょとんと生きて、通りすがりに疑問をぶつけてもらえるような人になりたいと思った。簡単に声をかけやすいってそれだけで才能だと思う。
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カレーを食べるときに、自分の脳みそは、ものすごい勢いで、独自のカレー公式を駆使して、ご飯とルーの比率を割り出して、一回にのせるスプーンの上でのカレーとルーのバランスをはじき出す。
ようは、最後にご飯だけ残るという最悪な状況を避けるために、すごい計算してカレーを食べるんですよ。
そんで最後にきれいになくなったときに、今日もカレーやったった。と思う。
だから。自分がカレーを食べてる時に、間違っても横から一口ちょうだいとか、勝手にルーを味見したりするのはやめてください。再計算ができればいいですが、どうしょうもないときがあるんですからね。
ちっちゃ!って思うでしょうが。カレー超すきなんだもんね。
そう思って今度カレーを食べてる人をみてみると、ほんと様々で、最後にきれにバランスよくご飯とルーがきれいになくなる人ってあんまいないとおもうんだけどなぁ。カレー公式難しいしね。
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のらりくらり。
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こないだオリエンタルランドの方を話をする機会があって、話をしていたら、ディズニーの4カ条というのがあるらしい。
これは社員研修で必ず全員が叩き込まれる決まりらしい。
それは、SCSEと呼ばれているものだそうだ。
SAFETY (安全). COURTESY (礼儀正しさ). SHOW (ショー). EFFICIENCY (効率)
この順序がそのまま仕事の中で優先される順序だそうだ。
つまりは、安全が第一で、効率は一番最後。
だから、熱い飲み物を子どもに渡す時には、効率よりも安全を最優先で、持ち場を離れて、席まで運んであげるというわけだ。
これきいて思った。
自分の仕事は結構当たり前に、効率なんて後回しだからよくわかる。効率化とか合理化しちゃうと、できないのが、育むということなんだよね。
育むというのは、来てくれる人と自分の中にあるものでもあるし、自分の中にもあるものでもあるし、来てくれる人の中にあるものでもある。
いろんなところで育まれなければならないものが、ちゃんと育まれてなければ、根っこなんてほとんどないもんで、簡単に風でも吹けば根こそぎもってかれちゃう。
育まれて、根っこのあるものは、多少の風や台風じゃびくともしないんだよ。クレームや不景気でもね。
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もしかしたら・・・も~しかしたら。がんばったらカメハメ波でるんじゃないかと思ったのって何歳くらいだったけ。
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今日は運動会のりはーさる。
うちの幼稚園で、来てくれた人に一番みてほしいのは、技の完成度でもなければ、速く走れることでも、一番になることでもない。
子どもの、真剣な顔とか、悔しがる姿とか、うれしそうに笑う顔とか、友達同士励ましあう姿だったりする。
そこで子どもがいろんなものをむき出しにして生きてるのを見てほしいんだよ。
そういう運動会にしたいんだよ。
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どんなお寺にしたくて、どんな坊さんになりたいかって。
自分は、目の前にあるたくさんの死とか、悲しみとか、苦しみに向き合って、そこにいちいち感情移入して、そこからなにかを得まくって、その経験をそのまま、世界に還元できるような坊さんになりたくて、そんで、お茶でもすすりながら、のらりくらりと命の話ができて、仏教の話ができて、とりあえずお寺に聞いてみよかとか、とりあえずお寺さんに相談してみよかとか、そうやって生活の中にあるお寺をつくりたいのですよ。
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あ~ねむっ。
なんで眠いって。
きっと昨日脳に酸素がいかないくらいにいろんな気持ちが揺さぶられたからだきっと。
POSTED @ 2009.09.24 |
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