• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: NOMUSIC NOLIFE


最近BUMB OF CHICKENの「とっておきの唄」をひたすらリピートで聞きまくってる。

いい音楽を聴いてると気持ちも高い位置で保てるし、文章もすらすら書ける。

前にも書いたけどいい音楽の中にいたら、お腹いっぱいで苦しいことがすごく満たされているような幸せな感覚になったり、雨が降ってても晴れててもその時の気候の一つ一つを噛みしめて感じられたり、テレビを消して何もしていない時間も贅沢に感じたり、なにげない会話を幸せに感じたりできる。

音楽には感覚を一変させるだけの力があると思う。

疲れたときには栄養ドリンクよりもニンニクよりもおれにとってはブルーハーツだしね。

音楽ってすごいなって思うといつも思い出す映画がある。

その映画は「ウッドストック」というドキュメンタリー映画。

ベトナム戦争の色濃い1969年8月15日「平和と音楽の3日間」と名付けられたウッドストック・フェスティバルがニューヨーク郊外で開かれた。リッチーヘブンスの歌で幕を開け、ジミヘンドリックスがアメリカ国歌の「星条旗よ永遠なれ」を最後にステージを降りるまでの3日半に及ぶフェスだ。

運営側の準備不足と予想を超える50万人が集まったことでハイウェイは数十キロに渡って渋滞した為、出演者は全てヘリコプターで会場に運ばれ、さらには予想を遥かに上回る入場者をさばき切れず、急遽会場を囲むフェンスが取り払われて入場無料のフリーコンサートとなってしまう。こんな状態で始まったこのフェスはのちに伝説となる。

伝説となったのは入場者の数だけではない。

このフェスが伝説となったもう1つの理由はこの3日半の間、暴力や犯罪が1件も記録されなかったということ。会場に集まった50万人もの多種多様な人々が、互いに助け合い、食料を分け合って3日間にも渡るこのフェスを成功させた。

この様子はドキュメンタリー映画「ウッドストック」として世界中で上映され、フェスティバルはべトナム戦争下の若者が生み出した社会現象として伝説となった。

この映画を初めて見たときにはホントに鳥肌がたった。

生ギタ-1本で何10万人を相手に歌うリッチ-ヘブンス・・・

すげぇ・・・って思うよ。

そしてこのフェス出演者ももちろんすごいけど客もすごい。

リッチ-ヘブンスが「フリーダム」を最後にギターを弾きながらステージを後に去っていく時にみんなが立ち上がり、だんだん早くなるテンポに手拍子を合わせリッチ-を送るヒッピー達・・・映像だけで胸が熱くなる。

よくこのフェスは世界を平和にしたのかとか、ロックは世界を救えるのかとかいう議論がされることがあるけど、そんなことはどうでもいい。

音楽で世界を変えようとした人間が何人もいてそれに賛同した人間が50万人もいたことは事実だ。

もし音楽が世界を救えないとしても、

間違いなくおれは何度も音楽に救われてる。

ひさびさにまた「ウッドストック」を見たくなった。

POSTED @ 2005.09.21 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。