Title: うたう。
たまには幼稚園の話。
この時期になると毎年毎年書いてる気がするけど。もうすぐ発表会という行事があって、子どもたちが毎日劇や歌の練習をしている。今週は各クラスリハーサルがあるので、毎日あたまから通しでそれを見ているわけで。
そこで、子どもの歌を聞いてると、ほんとあまりにまっすぐすぎて、頭がぐらぐらする。
なんでこんなに、心に響くんだろうと思って。
それはきっと、子どもたちが、うまく歌おうとか魅せてやろうとか、そんな気持ちがさらさらなくて、自分が楽しんで演じて、楽しんで歌って、歌いたいように声をだして、歌いたいように歌ってるからなんだろうと思う。
そのまっすぐな姿勢と姿と、知らず知らずのうちにそうじゃなくなってる自分のなかにあるギャップがきっと摩擦を生じさせて、それが波紋みたいに広がるんだろうと思う。
これからこの子たちが大きくなっていく中で、いろんな壁にぶつかったりして、そのたびに、自分を守る術を覚えたり、世渡りする技術を身につけていったり、隣の子との差や、他人の中にあって自分の中にないものとか、自分のメリットとデメリットと向き合う中で、こうやって歌が歌えなくなってしまうのかもしれない。
これから少しづつ薄れていってしまうであろう、その感覚、そのむき出しの感情をこうやってビリビリと感じられる距離にいられるということは本当にありがたいことだと思う。
こうやって歌が歌える頃がだれにもあったんだろうに。
すくなくとも今この時期には、こうやっておもいっきり歌を歌わせてあげられる幼稚園でありたいと思う。
POSTED @ 2010.01.26 |
Comment (0) |
Trackback (0)