Title: しるし
走り続けなくちゃ保てないものなんていらない。
がんばり続けなくちゃ持っていられないものよりも大切なものがある。
どんなに知識をつけてもどんなに経験をしてもどんなに人とであっても、奥の奥の方にとどめておけるようになってもそれは消えたわけじゃない。どうやったって変われないことはある。どんなにぬぐい去ろうとしてもこびりついてる自分の奥底のほうにある部分。
悔しさを感じる部分だったり、素直に認められない部分だったり、ついむきになってしまう部分だったり。どうしても他人に踏み込まれたくない部分だったり。そんなもののせいで同じ所で苦しんで、同じ所でおなじ失敗をする。
大人になるっていうのはそういう部分を覆い隠してそこが他人に触れられないような身のこなしがうまくなることだ。それを隠すためにときに走りつづけてがんばりつづけることもある。
でもその大事な部分から目をそむけないで、覆い隠さないでしっかり自分の目で見据えてるという行為はものすごく重要なことだと思う。見据えて初めてそこから手を離すことができるんだとおもう。それは勇気とエネルギーのいることだけどそれができたらきっとまた一歩先に進めるんだと思う。
そんな自分を認められて初めて心からだれかを認めることができるんだと思う。
そういうことに気づけるきっかけをくれるのはいつも他人だ。
そのときは苦しいし、なんでって思うし、全部手放したくもなるけど。でもそうじゃないと見えないことがあるという事実に感謝しなきゃいけない。
いつも胸張ってる必要もないし、顔あげてる必要もない。たまにはそういう自分の弱さになさけない顔をする自分がいてもいいんじゃないかと思う。
そう自分にいい聞かせてまた一歩前に進めたらいい。
POSTED @ 2008.11.09 |
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