Title: シガーライフ
葉巻を初めて吸ったのは大学の時、誰かがおみやげに買ってきてくれたドライシガーだった。正直これのなにがうまいのかと思った。
でも漠然とダンディズムにあこがれるおれにはその響きがとてもかっこよくていつかはこれを吸いこなしてやると思こころに誓った。
そんなこんなで月日は流れついに今年タヒチパペーテ空港で初めて購入したCOHIBAのシグロⅡ、これは正直箱買いだった。ジャケ買いみたいなもので箱のかっこよさにひかれ値段をみたらうん万円・・・正直悩んだ・・・かっこよさだけで買える値段ではない・・・このときのおれはCOHIBAがこの値段で買えるなんてことは日本ではあり得ないということも知らずにその箱の前で出国前のわずかな時間を悩みに悩んだ。
その姿をみていたお店のおにいちゃんもこれは最高だ!葉巻はキューバ産に限る!これは最高だ!と連呼してと背中を押している。
そしてついに決意した。これは買いだ。
今思えばシグロをあの値段で買えるなんて贅沢な買い物だったんだろう。戻れるならもう2箱は買っているだろう。
そして帰国してインターネットを駆使して葉巻の吸い方をリサーチ、何度も何度もいろんなサイトをみてプリントアウトまでして勉強した。
そしておもむろに一本を取り出してゆっくりと火をつけた。
そしておごそかな手つきでゆったりと煙を燻らせる。
・・・・・・・・
なんだこれは・・・
この薫り・・・
う・・・うまい。
この感動はホントにだれかに伝えなければ!と思うほどだった。しかし自分の周りで葉巻というのはあまりに吸ってる人もいなければ知ってる人もいない。
おれが葉巻いいぞ!といったところで、またはじまったあいつの道楽が・・・すぐに飽きるだろうと一蹴されてしまうだろうと思い。とりあえずは一人でその贅沢を楽しむことにした。
口の中の残り香といい、薫り・・・こりゃ葉巻葉巻と世の中で騒がれVIPもこぞって愛飲するだけあるな。
吸い終わった後の口の中の薫りはほんとに例えようがない。
やっぱりいいものはうまいんだな・・・
あと24本しかないこの葉巻を大切に吸おうと心に誓うと同時に、インターネットで得た情報によると、葉巻の保管には最新の注意を払うことという記述が頭をよぎった。
そのへんにおきっぱなしにしておけば葉巻は数日で駄目になる。
これを見たときに正直あせった。
この箱買いした高級な葉巻が数日で駄目になったら・・・
そうおもうと血眼になりまたひたすらインターネットを駆使して保管方法を学んだ。
葉巻の最適温度と湿度は。20℃で湿度は70%これを維持すること。これを維持するためにはヒュミドールを購入するのがよい。
この情報を得たおれは次の日すかさず新宿のシガーショップへかけつけた。
そこの店長さんに色々おそわって生まれて初めてのシガーカッターとヒュミドールを購入。これまた一目惚れした真っ赤なヒュミドール。シガーグッズはほんとに男心をくすぐる。
はやる気持ちを抑え帰宅するとすかさずヒュミドールにシグロを並べた。
圧巻だ・・・
まさにマフィア映画のワンシーン。
かっこいい。かっこよすぎる。
しかもこんなにうまいモノが目の前にこんなにたくさんある。眺めてるだけでよだれが出そうだ。
毎夜その箱をあける楽しみが習慣になり、本格的におれの葉巻ライフがスタートした。
そんなシガーライフが始まってから数ヶ月が過ぎた・・・
ついに先週25本あったシグロは一本もなくなってしまったのだ。
なくなってしまってからはもうあの薫りが恋しくていてもたってもいられなくなる。
そして先日銀座のシガーショップに葉巻を購入しにいく。
そこで店員の女の人にいままでシグロⅡしか吸ったことないんですがなにかお勧めありますか。初心者なんでよくわからないんですが。というと。
シグロを吸ってたんですか・・・1度あれを覚えてしまうとみなさんシグロだけっていう方もいますし、やっぱりCOHIBAは最高ですからね。
ここではじめてCOHIBAがいかにすばらしい葉巻なのかを改めて実感する。
じゃあ同じモノでシグロの2番ください。
はい。1本2100円です。
え・・・たか!
1本で換算したらそんなにするのか!
そんなものをおれはスパスパすってたのか・・・
あの・・・おなじコロナサイズでなにかお勧めはありますか。との問いに何本かお勧めを出してくれた店員さん。
購入したのは
モンテクリスト・No.4
コイーバ・シグロⅡ
ロメオイジュリエッタ・ペティコロナス
ホヨードモントレー・コロネーション
「写真はちなみにこの4本」
やはりシグロははずせない。
とりあえずこの4本を購入し自分の好みを捜してみようと決めお店を後にした。
完全にはまった。シガーに・・・
そして最近の悩みはヒュミドールの湿度を保つこと。
ヒュミドールといえども日本で20℃70%を維持するのは容易なことではない。無論これもインターネットで湿度を保つ方法を模索するがシガー愛好家はみなこれには苦労しているようだ。ふたをあけたりしめたり蒸留水を買ったり、これじゃ完全に湿度ジャンキーだ。
そして今夜もヒュミドールを開け本日の1本を取り出し、ゆっくりと火をつけて煙を燻らす。
葉巻の燃焼時間はコロナで40~60分、
いまやこの時間は至福の時間だ。
こうして今夜も立ち上る煙の中で夜は更ける。
湿度を気にしながら・・・
ビバシガーライフ。
POSTED @ 2006.04.14 |
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