Title: 815
靖国神社に向かう道は、たくさんの街宣車と警察車両と、機動隊と左翼デモに埋め尽くされていて、お盆のひっそりとした街の空気と、その非日常の生み出す空気のコントラストに、ああ今年の夏のもう折り返しだなと思う。
たくさんの人がいるのに、夕暮れの拝殿の前には、けたたましくなく蝉の声からぽっかりと浮き彫りになったような妙な静けさがあって、したたる汗の流れる音までに意識がいくような気がした。
本当にこの日の靖国神社にはいろんな人がいる。
こんなにたくさんの想いと思惑と願いが折り重なって交差して、そしてすれ違う場所はほかにはなんじゃないかと思った。
そんなことを思いながら、握りしめたお金を拝殿に投げこんで手を合わせた。
なぜか今年は手を合わせたときに頭にぽっかり空白ができて、なにも思いつかなかったから、なにを願うわけでも祈るわけでもなく一礼をした。
帰り道、缶ビールを飲みながら、拝殿でなにも思いつかなかった自分に、ああそうか、そういうことか、と妙に納得させられて、行動に思考があとからついてくるような感じがして、そしたらいままで自分が靖国神社に足を運んでた理由がわかったような気がした。
思ってたよりも自分の中でつかみかけていることは、行動や想いや願いに変化をくれたみたいだと思った。
POSTED @ 2010.08.15 |
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