• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: 人間くさいのが好き


昨日マトリックスのDVD(リローデッド)
を見たんだけど、あれは凄いね。話の内容はさておき
映像はすごいわ。あからさまにCGな所とかもあるんだけど
映画の常識を覆してるね。映像と言う意味じゃ
一見の価値はあると思う。

友達に勧められてた江國香織の「神様のボート」読み終わった。
少しづつ読んでたからだいぶ時間かかった。
かなり俺の好きな文章だった。
江國香織っていうと女の子の小説ってイメージがあって読んでなかったんだけど
あの言い回しと話の流れかなり好き。
本屋に行ったら新刊で短編がでてたので
また読んでみようと思う。

さて映画にしても小説にしても、みんな自分の好きなジャンルってあるもんで。
おれは基本的に推理物や冒険物、ファンタジーとか物語性に意味のあるものよりも
言い回しや表現の豊かさのあふれたようなものが好き。
ただの日常の中の1ページを切り取ったようなものが好き。
映画なら「Smoke」とか、最近では「アバウトシュミット」はいい線きてた。
小説で言えばこないだよんだ吉田修一の「パークライフ」みたいなものが好き。
簡単に言うと基本的になんでも人間くさいものが好きなんだよね。

映像でも文章でもこういうと大袈裟だけどなんていうか表現に芸術的なものを感じる
作品がいい。例えば「天気がいい」という表現は英語では「Fine day」になるよね。
でもそれだけでどんな風に天気がいいかわからない。「抜けるような青空」とか「雲一つない空」
とか、ましてやおれの思いつかないような表現、絶対につかわないような表現で
それが書かれてたときになんともいえない気持ちよさがあるんだよね。
そういう新しい表現に出会えたときの感動ってのが最高に好き。
映画も同じで無駄に雑踏や空のカットが入ってたり、
ここでこれをいれちゃうか。っていうちょっとした隙間に気持ちよさを感じるような。
ああこんな時間でこんな空気なんだなって、
時間とか空気の流れがのよく見える映画がいい。

最近は映画も小説もその中の時間や空気の表現が少ないって言うか、
いきなり夜になったりとか、そんなところには重点を置いてない、
とんとんと物語が進んでいくような作品、
表現よりも物語性やストーリーばかりが先行するものが多いような気がする。
一言でいえばエンターテイメントな映画。全く人間くさくないかっこいい映画が多い。
映画化される物もそういうものが多い。

でもそれを否定する訳じゃなくてね。
エンターテイメントの王道と言われる
スターウォーズもロードオブザリングもハリーポッターも大好き。
全部見に行ってるから、でもそれだけがでてくるんじゃなくて人間くさい~
爽快感っていうよりも考えさせられるような映画や小説がもっとみたい。

POSTED @ 2004.01.12 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。