• PHOTO最終更新日2010年10月11日



follow me


Title: かめだ。


http://monkeysky.com/blog/2007/10/post_329.html

この日記を書いてから約2年

昨日の亀田興毅対内藤大助の試合は本当に面白かった。

面白かったという表現の中には、いろんなものがつめこまれてて、面白いは、いろんな気持ちの集合体なんだと思わされるくらい。

亀田の戦い方の冷静なこと、内藤は、がちんこ勝負になったら、体力差も、反応速度も、いろんな部分で、10才近い年齢差の壁は大きい。内藤はその差を、卓越した技術と駆け引きで、なんとか埋めようとしていたし、カバーをしようとしていたとおもう。

それだけにはじまって1,2Rで亀田が恐ろしく冷静なことと、予想以上にクレバーな戦い方をしてきたことと、そのペースが崩れなかったことは、内藤にとって予想外だったんだろう。

亀田にとっては、それこそが、大毅の試合から得た教訓だったのかもしれない。

みていてドキドキするぐらい、ボクシングのだいご味と、駆け引きの詰め込まれた試合だったと思う。

亀田の小さなレフリーへ対するアピールがものすごくうまくて、そこまで考えながらも、自信を持って自分の試合運びができていたと思うし、あれこそタイトル戦の戦い方だと思った。確実にポイントを押さえた戦い方だった。恐ろしくポイントにこだわっていたと思うし、その姿勢に勝ちへの執念を感じた。

それに、6Rの途中経過で、あのポイント差だったのに、あそこであせらずに落ち着いて最後まで、自分のペースを守り続けた彼の精神力と気力はすごかったと思う。

あれこそ、ただの殴り合いじゃなくて、純粋にボクシングという競技だったと思うし、そういう意味では、亀田内藤、お互いに相当卓越したレベルの高いボクシングだったと思う。

一方内藤は、やはり随所に見せる、技術と駆け引きは、最近のボクサーの中では群を抜いて卓越していると思う。それに昨日の試合をみていて内藤はよけるのが、相当うまいなと思った、亀田があれだけ的を絞れず、あてにくそうなのはあんまり見たことない。

しかし数発のいいのをもらってから、は顔にダメージがでてしまったことで、採点への印象もわるくなってしまったし、随所に、これまた、大毅の時と同じように、あいてに暖簾に腕押しさせて、感情的に熱くさせるような技術をちりばめていたように思う。

しかしいままでの試合運びでは、相手がそれにちょっとでものっかって、熱くなって、パンチが大ぶりになってきたらしめたもんんで、その崩れたペース、その小さなほころびを確実にポイントに変えてくるタイプのボクサーだけに。昨日の亀田の冷静さにはなすすべなかったんだろうと思った。

亀田はボクサーとして本当に強かった。技術も精神力もここ2年で飛躍的に上がっていたし、年齢を考えても、3階級制覇どころか、5階級制覇も夢じゃないんじゃないかと思う。

昨日の試合、一言で言うなら、もちろんベースの技術の云々もあるけれど、いろんな想いの中で一瞬でもKOを狙おうとか、熱くなりたい気持ちを抑えながら、あのリングの上で最後まで勝ちにこだわった亀田の精神力勝ちだと思う。

試合の話はつきないけど、今回一番感じたのは、この2年の間にマスコミの作り上げようとしたイメージに振り回されながらも、自分のスタイルを守って、その中で練習に打ち込んで、結果を残す。その姿勢はやっぱりすごい。その中でも彼にとって家族というベースは大きいんだろうとも感じた。

世論やマスコミに流されず、自分の道を貫いて、自分の力だけで味方を増やしていく、彼のような男は本当にすごい。

やはり亀田はヒーローになる素質をもった器だと思う。

POSTED @ 2009.11.30 | Comment (0) | Trackback (0)

コメントを書く。


  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。