Title: はかないものへのあこがれだけで。
「チップはずむから勇気をわけてくれ」
ホテルのボーイにそう告げて戦場に向かう次元の背中にしびれて、それから勇気をださなきゃなと思う時に、ぽかっとこの台詞が浮かぶことがある。
怖いことや弱い自分を、認めながらも、そんな自分奮い立たせて、前に前に足をだす。そんな生きざまをしたくとも、勇気をださなくてもいいような逃げ道がないか、つい探そうとしてしまう自分。
な~もな~も
昔、旅を始めたころに、あるバックパッカーがこういった。
おれ、長いこと旅してるけど、正直地元の食べ物とか苦手なんだよね。
だから大きな街にきたら、かならず最初にマックを探すんだ。
旅をはじめて、バックパッカーかぶれの自分は、パクチーとか嫌いなのに、旅に出たらやっぱその国の食べ物に触れなきゃだよね。日本でも食べれる物たべるなんて邪道じゃない。旅するいみなくない?なんてホントは、マックとか食べたいのに、さもあたりまえみたいに言っていて。
自分よりもはるかに経験を積んだその人の言葉をきいて、なんか恥ずかしくなった。
あ。それ言ってもいいんだって。
そんでいろんなものが軽くなった気がしたわけです。
とあるお坊さんが、すげぇ牧師がいたら、自分はキリスト教に改宗するかもしれないです。
というのを聞いた時にも思った。
あ。それ言ってもいいんだって。
こうあるべきとか、ないもんね。
チベットへ旅した時の写真を久々に見てたら。
あの頃の自分の顔にまとわりついてる、こうあるべきみたいなものや、自分はこういう人間だぜ。みたいな空気がぷんぷんしてて。
あ。それ言ってもいいんだ。
っていう経験たくさんしたほうがいいぜ。若かりし自分よ。と思ったわけです。
自分は、自分が想像できる以上に、はるかに多くの可能性を秘めてるぜって。
POSTED @ 2010.01.29 |
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