• PHOTO最終更新日2010年10月11日



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Title: 屋久島の旅vol2 バイクで巡る屋久島一周の旅


屋久島2日目となる今日はバイク(125ccの原付の大きいの)
をレンタルして屋久島一周の旅に出ることにした。

屋久島一周で約100Km車なら3時間もあれば回れる距離だ

朝はゆっくり10時頃に出る。

途中銀行と港に買い物があったので左回りで一周することに。

走り初めて安房を越えてさらに進む海岸線の道をひた走る。
途中狭い農道に入り込んだり小さなビーチみたいなところに入り込んだり
この辺はバイクはいい。いつでもUターンできるし止めれるし。

咲いてる植物が完全に南国だ。

花とか草木が常夏を醸し出す。

痛いくらいにじりじりくる日差しの中を
バイクで爆走。

うああああって叫びたくなる気分。

しかもブルーハーツききながら走ってたからもう開放感は半端じゃない
日本酒一気のみしたぐらいの酔い方したてね。夏に。

贅沢なぐらい夏を満喫できる。

ひた走ること数時間

海岸線に海中温泉を発見。

海と温泉が一緒になってる町が管理してる温泉で
まぁ温泉って言ってもただ海の中の岩場に温泉が沸いてて
どうぞはいってください。
町で管理してるのでできれば100円いれてください。
って箱が置いてあるだけ。

これははいらなきゃって
服を脱ぐと先客が2名

おっちゃんとおにいちゃん
そこでしばらく裸のつきあい
屋久島のいろいろな話をきいた。
あまりに暑くて・・・
刺すような日差しの中温泉にはいってりゃ当然だけど。
数分で温泉をあがるとその横にある休憩所でかき氷を食べる。

まじで最高にうまい。味はもちろんイチゴ

そして栗間をすぎると道はだんだんと山に向かって上っていく

そして山の上から見下ろす屋久島の海岸は
ほんとに
なんじゃこりゃああ!!って
叫ぶような景色の連続だ。

広角のレンズでも収まりきらなくて
カメラのファインダーで景色を切りたくないって
おさまらねぇ~でもおさめてぇ~っていう景色連発。

そして山に入っていく。

やまにはいりしばらく走ると
道の真ん中に誰か座り込んでいる。
総数8人から10人

近づくとそこに座り込んでいる人の視線が一斉に俺に向く

思わずその前で停車

「すいません・・・とおりたいんですけど・・・」

彼らは無言でおれをにらみつける。
しばらく膠着状態が続く一瞬即発だ。
ここで満を持しておれはクラクションを鳴らしアクセルをふかす。
その瞬間蜘蛛の子を散らしたように奴らはチリジリに山に

ざまぁみろ!人間なめんなよ!

こうして屋久猿の群れにおそわれることなく無事山道を通過
正直めちゃくちゃ怖かった。

その後にもとおせんぼをくらうけど無事に山を抜け永田方面へ

そこにウミガメの浜という看板が見えた。

そこに小屋があったのでそこでお昼休憩をとることに。

海の家みたいなその小屋(なぜか冬のソナタが流れている)でカレーを食べながら
そこのおっちゃんにウミガメくるんですか~?ときくと

もう産卵は終わって今はその卵がふ化して子どものウミガメが海に帰るのがみれるよ、とのこと。

これはみるしかない。

詳しい話はとなりにウミガメの家(NPO法人でウミガメの保護活動をしている団体)があるから
そこできいてごらんといわれ。そこで話を聞くことに。

そこで簡単なレクチャーをうけ8時過ぎにくればたぶんみれると思いますよという情報をGET

そして食後その海を(さすがにウミガメが来るだけある海の中は熱帯魚満載めちゃくちゃきれい)
ながめてられるわけもなくズボンだけ脱いでどぼん。

しばらく海に浮かんでた。最高だ。いまおれ最高。いまおれ最高。と譫言のようにつぶやく。

そのまましばらく海岸でのんびり一人海水浴(妹にそれってかなりレアな体験だよね・・・って言われる)

そして少し早めに宿に戻り早めの夕食を作ってもらい
夕日をみてそのままウミガメの孵化を見る計画を実行。

6時半には宿をでて永田浜へ宿から永田までは山道をバイクで20分

ちょうど海岸に着くと夕日がいい感じに落ちていく。

ああやっぱ自然はすごいなぁ。人間がどんなにがんばっても
なんでも作り出せるって言ったってこんなにきれいなモノは絶対につくれないと思う。

縄文杉もそうだけど人間が絶対に作り出せないから美しいと感じるのかも。

それからしばらく日の暮れていく海岸で大の字になっていろんなことを考えた。

ちなみに屋久島の星はすごい。満天の星空ってこういうことをいう。

仕事のことも自分のことも家のこともこれからのことも

ここにいると日常ではどうしょうもなくとりつかれたみたいに
自分のまわりにまとわりついてはなれないもやもやが

すっとなくなる。

くだらないことに思える。

そして8時になってウミガメそろそろかな~と思いながらうろうろしてると
孵化できない卵を人工的に放流するのが始まった。

生まれたばかりの亀はほんとに小さくて手足をばたばたするのがホントに一生懸命に見えた。

がんばってんなぁこの亀。

こんな小さいのにいまから一人で海の中に入っていくんだな。

すげぇやつだ。と思った。

でも地面から出てくる亀はまだでない。

海岸は真っ暗

他にひとは誰もいなくなった。

さすがにこわい。

さすがにこれ以上待てない。

9時をすぎたところで外灯もない真っ暗な山道
を宿に向け爆走。

バイクのライトにつっこんでくる
キャラメルコーンくらいのカナブンがばしばし顔に当たる。

しかも対向車も後続車もいない。

真っ暗闇とはこのことだ。

こえええええええ!

こうして宿まで爆走

風呂に入ってこの日もまた
心地よい疲労感のなかぐっすりと眠りについた。

島を一周してみて思ったのは屋久島ってのは正直なんにもない
だからどこをみてどこをみてっていう
観光旅行をするところじゃないと思う。

ここにいて空気や時間を感じることでなにかを得られる場所だと思う。

見る場所はたくさんあってもそこから何かを得られない場所はたくさんある。

でもここはなにもないけど何かを得られる場所だ。

POSTED @ 2005.08.16 | Comment (0) | Trackback (0)

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  • 自己紹介:1980年1月9日生まれ。どこからを趣味と呼んでいいのかは模索中。好奇心は旺盛。