Title: すいかわり。
たとえば。
溺れそうになって、必死に手足をばたつかせているのに、どんどん沈んじゃって、ああもうだめかもなって思って腹くくって、力を抜いた瞬間に身体が浮かび上がるみたいに。
ああなりたいとか、こうなりたいとか、自分がこうあるべきなんだとか、自分のキャラじゃないとか。
頭でじたばたしているときには、ほんとは前になんか進んでなくて、
もう白旗だって。
思ったら。
身体は自然と自分の立ち位置を教えてくれるんじゃないかと思う。
その場所がきっと自分の無理のない場所で、そこで出会う人が自分にとって本当に大切な人で、自分がむきだしでいられる場所なんだろうと思う。
でも人間はよくばりで、手を放すのが苦手だから、もがいているときに、自分の身についたものや、できた人間関係や、経験というものを、意固地になって保持しようとしたりして、また身体に力をいれて、こわばっていることすら気づかないで、日常を過ごす。
それが習慣化するうちに、いろんなことに鈍感になっていって、簡単に人を傷つけようとしたりもする。
やっぱり、
大事なのは、湧いてくる感情を否定することじゃない。湧いてくる感情にのみこまれないことなんだと思う。
感情にのまれて、どうしょうもなくなるときに、そこでふとそれを断ち切ってくれる要素が、生きていくうえでなによりも大事なんだと思う。
浮かびたくてもがいても浮かべないのに、脱力したら、人間の身体は簡単に浮かぶんだ。
本当に人間はおもしろい、
真実は逆説の中に。
POSTED @ 2010.08.26 |
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