Title: いわんや悪人をや。
今回歎異抄の13条を何度も読み返して、いままで自分がそこにあったものを読み違えていたことに気付かされ衝撃をうけるとともに、また真宗の奥深さをしった。
悪人正機の意味をはきちがえて、阿弥陀仏は悪人を真っ先に救うということをいう人たちがいて、阿弥陀仏に救われるなら悪事を働いてもいいし、むしろ悪事を働いたほうがいいという輩がいた時代に、普通はいくら阿弥陀仏が救ってくれるからといって悪事を働くのはやめろ。悪いことのし放題でいいわけない。というのは当たり前にみえるし、自分自身そりゃあたりまえだろ。と思ってたけど、
しかしこの13条は、逆にそうやって本願に甘えて悪いことのし放題はいけない!と強く主張してもっともらしいことをいうことこそが、阿弥陀仏の本願に背いているとうことが書かれているわけだ。
ほんとうにここで言われていることは人間の陥りやすい弱さというか脆弱さだ。
今回、「悪人正機」をテーマに話をさせていただくにあたって、いろんなことを考えてわかったこと気付かされたことがたくさんあったと同時に、おんなじくらいの疑問にぶつかって、でもそういう本気で頭や心や体や五感をフルにつかって考えていけるような疑問にぶつかれるということは幸せなことだと感じる。
悪人を思い浮かべてください。といったときに自分の顔を思い浮かべる人がいないということがまさに「いわんや悪人をや」なんだろうな。
しかし、真宗は深いがゆえにたくさんの危険性をはらんでいるのもたしかだ。これをしっかりと感じていなければただ単純に悪いことを擁護してるととらえられかねない。実際それが発端で流罪になったわけだし。
ああ。なむなむ。
POSTED @ 2008.09.19 |
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