|
Title: 十人十色
最近気づくと口癖のように「いやぁ世の中ほんといろんな人がいるわ」と言っている。 本当に世の中にはいろんな人がいる。 自分には想像もできない突飛なことをする人もいるかと思えば、俺には無理だぁ!って思ったことも軽々こなす人もいるし、なんでこれができないの。と思うようなことがいつまでたってもできない人もいる。 自分と同じモノをみて同じように感動できる人もいれば、自分とは全然違うところで涙を流す人もいる。何気ないことに怒る人もいれば、おれの怒るところを温かい目で見れる人もいる。 そういう場面に出くわすたびに、ああ自分はまだまだだとか、この人がこれでこの立場ならおれはもっといけるんじゃないかとか思ってしまったりする。その度に「ああやっぱり世の中にはいろんなひとがいるな」と実感する。と同時によくもわるくも自分には理解できない思考回路を目の当たりにする度に本当に人ってのは興味深いなぁと思う。理解できないことを知るのがなによりも一番おもしろいし、そういう出来事が自分の視野を大きく広げてくれるんだと思う。 ただついつい自分と違うとあの人かわってるなぁとか思ってしまうし、あいつほんとに意味わかんない!ほんといろんな人がいるわ。って半ばあきらめを込めて自分だけの物差しで人をはかって、それで片づけてしまいがちなる。 そうすると結局「ほんと世の中いろんな人がいるなぁ」の中に「あの人かわってて自分とは違うなぁ」が込められて自分と切り離して終わってしまう。でもどんなことでも自分と切り離してとらえてたら前にはでれないし何も得られないんだと思う。なんでもそうだけど、自分に関係ない事なんて何一つ無いから手放して目を背けたらそれっきりなんだと思う。 だれだって未完成なんだからきっといまの自分にはその部分は理解できないだけかもしれないし、状況や時間や環境が変わったり、同じような育ち方をしてたら自分だって同じような判断をするかもしれないくらい自分のものさしなんていつだって当てになんてならないんじゃないかと思う。 手探りで目の前の相手を知ることがなによりも自分を知ることで、自分を知ることが何よりも人ってものを知ることなんだと思う。 そう思うことで自分を納得させつつも本当に理解不能な人が多くてこまる今日この頃・・・ああまだまだだ・・・ まえにまえに |
|