Title: よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
こないだ。
たまたま家の前の門のところで手を合わせているおじいさんがいた。うちは夕方には門が閉まるからきっと中に入れなかったんだと思って、声をかけるとどうしても本堂にお参りがしたいという。
たまたま1人しかいなかったから、門を開けてあげて本堂に通してあげた。
そしたらおじいさんがまじめな顔でこういった。
私もう死ぬんです。自分の死期は自分が一番よくわかるんですなぁ。だからどうしても本堂でお参りしたかった。いやぁよかった本堂に入れてよかった。これもご縁ですな。
そしておじいさんは手を取ってまっすぐにこっちを向いておれによろしくお願いしますといった。
よろしくお願いします。
この一言にどれだけの気持ちがのっているんだろう。葬儀とかそういう物理的なことじゃなくて、もっと違うなんか大きな部分でよろしくお願いされた気がした。
自分の立ってる場所はそういう場所なんだ。と改めて思った。このままじゃ駄目だとも思った。
いまのおれがその人にできることなんてあるんだろうか。
よろしくおねがいされてそれに答えることができるんだろうか。
今の自分にはなにができるか、どこまでできるかわからないけど、とにかく1つ1つの出来事にちゃんと向きあっていこうと思った。
POSTED @ 2007.08.07 |
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