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Title: 自分の大底にある問題
自分の大底にあるもの。 1日の終わりに、その日に起きたことを思い出してみて、ああなんであんなこといったのかとか、なんでこういえなかったんだろう。とかそんな過ぎ去ったことにもやもやと悩んだり苦しんだり。いい話をしなきゃしなきゃって何週間も悩んだり。こう見られるためにはこれくらい知っておかなくちゃとか背伸びをしたり。そうやって自分で作り上げた自分たるものに苦しめられる。
無駄に苦しまないで無駄にがんばらないって決めたのに。人間は1つなにかを手に入れると次にも次にもなにかがほしくなっていつだってだれかに認められたくて、どん欲で、傲慢で、それが自分の首をしめてるのに気づかない。 ふと手を離す。ふと自分を手放す。 そんな簡単なことで楽になれるのに、手を離すとまっさかさに落ちていくんじゃないかとおそれをなす。 そんな簡単なことができないで、四方八方にちりぢりになりそうな自分を必死に自力で押さえつける。それが理性なんて思えども、理性なんて執着をすてきれない自分のエゴが作り出した詭弁なんじゃないかと思う。 考えないと前には進めないのに、考えることで生まれる苦しみがそこにあって。 おれは世界中のことを知りたいし、なんでもかんでもおれは知りたいし。知らないことがすごくいやだ。知らないと思うのが苦しい。だから虱潰しに知りたい。 それが今、最後に自分を支える自信になってるのに、その最後に自分を支えてるものが、最後に自分の深いところから自分を苦しめてるのかもしれない。 知ることで知る苦しみ。 知りたいのに、知りたくないし。 堂々巡りで八方ふさがりで、だれに教えを請えばいいかもわからないし、なにを読んだらいいかもわからない。これに答えてくれる人に出逢えたらおれはきっと法然に出会った親鸞になれるかもしれない。 これははじめてはっきりとした形でたどり着いた自分の大底にある問題の一欠片かもしれない。 |
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